自筆証書遺言

 

自筆証書遺言は以下の点に留意して作成する必要があります。
・遺言者本人が、全文、日付、氏名を自筆で書き、捺印して作成する。
・必ず自筆で書く。(パソコンや代筆は不可。※一部例外あり)
・縦書き、横書きは自由。
・用紙は自由。(A4が望ましい)
・相続発生後に検認手続きが必要。

 

自筆証書遺言のメリット

 

・費用がほとんどかからない。
・手軽に書ける。
・遺言を作成したこと及びその内容を他人に知られないようにできる。

 

自筆証書遺言のデメリット

 

・遺言の実現が不確実。
・相続人の発見されにくい。
・遺言を見つけた遺族は、家庭裁判所に検認の申し立てが必要。
・検認をしないで遺言を執行すると、5万円以下の過料に処される。
・遺言の方式に不備があると無効になる可能性がある。
・全文を自筆で書くのは辛い。特に高齢者にとっては大変な作業。

 

自筆証書遺言書保管制度

 

自筆証書遺言のデメリットの中に、相続人に発見されにくかったり、改ざんされるおそれがあったりする。
こういったデメリットを解消するために、令和2年7月10日から新制度として「自筆証書遺言保管制度」ができました。

完全予約制


この制度を利用するには、法務局(遺言書保管所)において行うすべての手続きについて予約が必要となります。

予約方法


予約方法は次の3つです。
@法務局手続案内予約サービスの専用HPにおける予約(24時間365日可能)
 https://www.legal-ab.moj.go.jp/houmu.home-t/
A法務局(遺言書保管所)への電話による予約
 手続きを行う予定の各法務局(遺言書保管所)へ、お電話にてお申込みください。
B法務局(遺言書保管所)窓口における予約
 手続きを行う予定の各法務局の窓口へ直接お申込みください。

福岡県の場合
受付時間:平日8:30〜17:15まで(土・日・祝日・年末年始は除く)
場所:福岡法務局 福岡市中央区舞鶴3−5−25
連絡先:092−721−4570

保管申請の流れ


@自筆証書遺言に係る遺言書を作成する。
A保管の申請をする遺言書保管所を決める。
保管の申請ができる遺言書保管所は、遺言者の住所地・遺言者の本籍地・遺言者が所有する不動産の所在地のいずれかを管轄する遺言書保管所
ただし、すでに他の遺言書を遺言書保管所に預けている場合には、その遺言書保管所になります。
B申請書を作成 
申請書の様式は法務局HPからダウンロードできます。
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html
また、法務局窓口にも備え付けられています。
C保管申請の予約をする。
D保管の申請をする。
 持参するもの
・遺言書(ホチキス止めはしないでください。封筒は不要)
・申請書
・添付書類(本籍の記載のある住民票の写し)
・本人確認書類(運転免許・マイナンバーカード・運転経歴証明書・旅券・在留カードなどのいずれか1点)
・手数料(1通につき3900円)
E保管証を受け取る

 

自筆証書遺言の方式緩和について

 

2019年1月13日より、全文自筆の要件等が緩和され、自筆証書遺言作成のハードルが少し下がった。

 

具体的には、
・財産目録をパソコンで作成が可能に。
・登記簿謄本や通帳のコピーを添付することが可能に。
ただし、上記2つはともに署名押印が必要となる。